NEWS
6月18日に3x3FOOTBALL BATTLE 2023 Vol.1の新シリーズが開幕した。熱いバトルの舞台となったのはフットサルクラブ東京(東陽町)。
ミニコートでの3対3(GKなし)のフットボール。3分間内に2点先取したら勝ち、もしくは3分間終了時にリードしていたら勝ち。勝ち残りでバトルが続けられる。今大会の参加チームは9チームで、コートはいつもと違い1面。これは対戦相手が変わらない(逃げられない)ことを意味する。
これまで、2面でバトルしてきたため、苦手、相性が悪いチームがいたら、コートを変えて、勝利数を稼ぎに行けるのが、大会の醍醐味だった。しかし、今大会は1面のため同じチームと何度かバトルすることになる。この日の昼間の気温は30℃を越える暑さ。しかし大会開始の16時には、やや日が落ちて涼しい風も吹き、ベストコンディションでスタート。
高ゲームが期待されたが、それまでの暑さの影響か、スロースタートとなった。
1巡するまで、連勝したのは2チームのみ(引き分けは両チームアウト、勝ちのみが残れる)。
なかなかポイントを重ねることができなかった。
その一つの要因として、大会経験のあるチームが揃っていたことにあるだろう。3×3は戦い方を知るチームがやはり強い。
次第に体が動き始めた2巡目から、熱いバトルが繰り広げられる。
球際の激しさ、速攻、巧みなシュート。そして連勝できる体力。
連勝してポイントを重ねるチームが出てきたが、やはり1面の難しさからか、圧倒してポイントを重ねられるチームは現れず。最後まで混戦模様が続いた。
優勝戦線に残ったのは、速攻から高い決定力を見せた、アミナコ。
球際の強さからコンビネーションで勝ち切る強さをもつBUSSZ。
そして、球際の激しさ、速攻、巧みなシュートがあり、バランスの取れたヒロキフレンズ。
この3チームがじゃんけんのようにいずれの対戦で連勝が止まる。
そのわずかな差がついたのはスペシャルチームと対戦する、課金制の「エクストラバトル」だ。
「エクストラバトル」を戦うためには大会参加費とは別にお金を払って、バトルを挑む。
でもそれだけの価値はある。なぜならば簡単ではないがスペシャルチームに勝てば通常のバトルの2倍、つまり2ポイント獲得することができるからだ。
今大会のスペシャルチームは3x3ではおなじみのカトテク。ゲージボール日本初のプロ選手、鍋田康洋。世代別パラグアイ代表経験を持つ元Jリーガー松岡ジョナタン。ファジアーノ岡山のバンディエラ・竹田忠嗣。まさにスペシャルな4選手。
驚くようなスペシャルなプレーを見せてくれた!
が、しかし。このバトルは3人のチームで戦うフットボールだ。個で通用するの局面だけ。
コンビネーションでは一般チームの方がまさる。守備のバランスが取れているため、そこから2対1の局面をつくられ、何度か2ポイントを奪われてしまった。
その中で唯一4ポイント(2勝)を獲得したのがヒロキフレンズだった。
大会を左右させ、キーとなったのはBUSSZ。
大会には時間制限があり、今大会は「105分間」。開始からその時間がきたら、試合の途中でも大会終了となり、そこまでのポイントを争う。
105分を迎える寸前までBUSSZが4連勝してた。最後の1試合になるであろうタイミングで、最後の試合をするか、予約していたエクストラバトルを戦うかの選択を迫られた。
BUSSZが選択したのは2ポイントを狙える「エクストラバトル」だ。
ちなみに、この大会は自分たちのポイントは把握できるが、他のチームのポイントは自分たちで数えていない限り公表されないシステムだ。
だから、BUSSZはこの時点で、自分たちが何位で、優勝するために何ポイント必要かはわからない。
それでも1ポイントではなく、2ポイントを狙った。
そのエクストラバトルでは先制に成功。このまま3分間リードし続ければ2ポイント獲得というところまできた。しかし、ラストにカトテクがハーフ付近からシュート。これをゴール前のDFと競っていた松岡がスルー。そのままゴールネットを揺らされ、2ポイントをつかみかけた寸前で落としてしまった。
そこで大会終了のブザーが響いた。
105分間の激闘を終えた9チームの結果発表。
3位は最後に2ポイント落として、9ポイントのBUSSZ
2位は6連勝を含む、10ポイントとなったアミナコ
1位は11ポイントのヒロキフレンズ
あのカトテクのシュートさえブロックできていたらBUSSZが11ポイントで、同一1位のプレーオフとなるはずだった。それだけに、悔まれるラストプレーとなってしまった。
逆にヒロキフレンズはエクストラバトルの「4ポイント」が大きくものをいって、優勝を飾った。
これで終わらないのが、「3x3FOOTBALL BATTLE」。
ここから優勝チームがスペシャルチームに挑む「ダブルアップチャンス」が待っている。
文字どおり、スペシャルチームに勝てば、賞金がなんと2倍!
10万円を20万円にするチャンスが待っている。
もちろんノーリスクではない。逆に負ければ、さきほど手にしたばかりの10万円が、0円となってしまう、ハイリスク・ハイリターンバトルだ。
悩んだ末、優勝したヒロキフレンズが選んだのは「ノーリスク」。
会場に残念な風が吹いたが、10万円の大金をしっかりと獲得して熱気が冷めやまない会場を後にした。