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5月22日(日)に3x3FOOTBALL BATTLE Vol.8がMIFA Football Park 立川で開催された。12チームが参加し約半数が初参加。これまでに比べるとフレッシュな顔ぶれとなった。
3x3FOOTBALL BATTLEは、フットサルコートの約3分の1サイズにミニゴールを設置し、3対3で行うフットボール。試合は3分間で、2点先取したらその時点で勝利。もしくは、3分間終了時にリードしていたら勝利となり1ポイント獲得となる。
勝てばそのまま試合できる権利を得て、勝っていれば何試合でも続けられる勝ち残りスタイル。引き分けの場合は両チームが負けと同様の0ポイント。ピッチアウトとなり、次の順番を待つ。120分間繰り返し試合を行い、終了時点で一番多くポイントを獲得したチームが優勝となる。
今大会注目するのは、初参加でペルー人チームの「LATINOS FC」。立ち上がりこそ、不慣れな試合形式に勝てなかったが、徐々に持ち前の球際の強さを武器に連勝しはじめ、ポイントを積み重ねた。
やはり、3x3FOOTBALL BATTLEはいかに連勝を重ねるかが優勝へのポイント。一度試合が終わってしまうと、次の試合まで待たなければならない。
引き分けも許されないため、3分間の中でいつ、どこでリスクを犯して得点を奪いに行くか。これを3人が理解していないとバランスが崩れて、逆に失点をしてしまう。
それはやはり大会を経験しないと難しい。そうなれば、大会経験者が必然とポイントを重ねる。3分間はあっという間に終わってしまうため、受け身になってしまえば引き分けに終わることも多く、それではポイントは積み上がらない。
さらには、連勝の多いチームをどう避けるか、つまりAとBの2コートがあり、そのどちらで戦うかもこの大会の一つの攻略法でもある。強いチームが片寄る瞬間があるため、試合順番ボードに貼られたチーム名を確認して、強いチームを避けて戦うのか。そこを狙ってつぶしに行くのか。どの相手なら自分たちは勝てるのか。その駆け引きも考えながら大会を進める必要がある。
「パワー系の強いチームには勝てないけど、テクニカルなチームなら勝てそうだ。」そんな作戦も駆け引きの一つだ。
パワー系・ゴリゴリ系で大会2連覇中の「SCCP FC」(過去2大会では「カシャスFC」のチームで参加)が今大会も確実にポイントを重ねた。時折、引き分けに持ち込まれ何度か休んではいたが、それでもピッチに立てば確実に3ポイント(3連勝)は獲得する。
そこに追いつかないチームはEXTRA BATTLEでスペシャルチームの「TRIDENTE SP」に勝って「2ポイント」ゲットするしか方法はない。いわゆる「課金」による一発逆転のリスクだ。
1回1,000円をその場で払って、勝てば2ポイント。負け、もしくは引き分けたら0ポイント。参加費にプラスして、追加課金してでも優勝賞金10万円を獲得できるのならば安いのかもしれない。
今回のスペシャルチームの「TRIDENTE SP」のメンバーは、元フットサル日本代表の稲葉洸太郎、日本屈指の卓越した技術を持つストリートフットボーラー“K”と、U-23日本代表にも選出され、横浜F・マリノスやヴァンフォーレ甲府などでプレーした小椋祥平、元Fリーガーの島田大陸の4人。
豪華メンバーをそろえながらも、不運な失点が多かったこともあるが、まさかの負けの数が過去最高の「8」。つまり大会の勝利数とは別に「16」ポイントも参加者に与えてしまった。
違う意味の「スペシャル・デー」となった。これが優勝戦線の混乱を招く。さらには、勝ったチームが勢いに乗って、本戦でも連勝するチームも出るほどだ。
結果、EXTRA BATTLEで2勝した「TEAM TOPS」が合計12ポイントを獲得。今大会最多の5連勝を記録し、さらにはEXTRA BATTLEで1勝した「LATINOS FC」と同一の2位となった。
それでも1位は、EXTRA BATTLEには参加せず、確実にポイントを積み重ねた「SCCP FC」が17ポイントと圧勝で大会初の3連覇を達成。優勝賞金10万円を獲得した。
今大会の上位チーム
1位:SCCP FC 17ポイント
2位:LATINOS FC 12ポイント
2位:TEAM TOPS 12ポイント
優勝したチームにはTRIDENTE SPと戦い、勝てば賞金はなんと2倍の20万円、負ければ10万円が没収され、0円となる「Double up challenge」への挑戦権が与えられる。
過去2回は挑戦しなかったSCCP FCだったが、今回は初めて「やります!」の一言!
勝負がつくまで行われる「Double up challenge」。20万円という大金がかかった試合はお互い見合って、けん制し合う。
いつ・どこでリスクを冒せるか。奪いに行くのか、カウンターを狙うのか。3人の息を合わせる必要があった。その点でいうとTRIDENTE SPはやや受け身になってしまい、先制したのはSCCP FCだった。
混戦の中きっちりと決めきる力はさすがの王者。焦るTRIDENTE SPだったが、決定機を作り出せず、最後までしっかり守り切ったSCCP FCがそのまま1-0で勝利。第3回大会以来、2度目の「Double up challenge」成功チームとなった。
技術だけでは勝てない、球際のデュエル、切り替えのトランジション、自分たちの形。どれも必要なのはサッカーと同じ。
総合力が高かったSCCP FC。このチームを止めるのは誰だ!?
次回大会は2022年6月25日(土)11:00〜13:00にFUTSAL POINT SALU川崎で開催決定。
賞金獲得を目指し、3x3FOOTBALLをアソビタオセ。
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